生薬と養生の豆知識 「乾いた咳に麦門冬湯」
秋は乾燥の季節
秋は暑さもやわらぎ、晴れた日はとても過ごしやすい気候です。ただ、空気が乾いて肌や呼吸器が乾燥しやすい季節でもあります。
漢方では「燥邪(そうじゃ)」と言い、特に秋は肺が熱をもち、潤いを失いやすくなる季節です。そうなると多くなるのが、「乾いた咳」です。
コロナ禍で、ちょっとした咳払いでも周りに敏感に反応されてしまうというお悩みをよく耳にします。
秋こそ漢方でいう「肺」(呼吸器)を潤し、乾いた咳を予防しましょう。
「肺」の潤い低下と熱には麦門冬湯
咳や痰に使われる漢方はたくさんありますが、その中でも市販薬などでもよくみかける「麦門冬湯」についてご紹介します。「麦門冬湯」は「麦門冬、半夏、粳米、大棗、人参、甘草」の生薬からなる漢方薬です。
「麦門冬」が肺に潤いを与え、肺の熱をとります。「半夏」はこみあげる咳などあがってくる気を下げる役割をします。粳米、大棗、人参、甘草はいずれも胃の働きを助け、肺を潤すための「陰液」を作り出す役割をします。更にそれぞれの生薬の役割で潤わせ、熱をとり、乾いた咳を鎮めていきます
漢方は証にあったものを選ぶ
「麦門冬湯」についてご紹介しましたが、「咳」=「麦門冬湯」ということではありません。漢方は症状ではなく、その人の体質も含め、それぞれその人にあった【証】から処方を選ぶのが基本です。咳にも「どういう時にひどくなるか」「痰はどんな感じか」「いつからか」など、同じ症状でも身体の中で起こっていることは人それぞれ違っています。
もし自分にあった漢方をお探しのとき、または市販のお薬ではなかなか治らないなどお困りのときは、お客様ひとりひとりの体質と症状にあった漢方をお選びさせていただきます。
まずはお気軽に店舗へご相談ください。
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漢方つむぎ堂では、お電話での漢方相談も承っております。
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① 当店よりお客様へお電話させていただきます。
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どんなお悩みでも構いませんので、まずはお気軽にお問合せください。