自然治癒力を高める「上薬-じょうやく-について」
自然治癒力の話
戦後初の緊急事態宣言が出され
日本全体で不安な思いをされている方はたくさんいらっしゃると思います。
治療薬や予防薬がまだまだ不安定なので、大事なのは自然治癒力や免疫力だというお話しも聞かれる事が増えましたね。
ただ、それらが大切であることは、なんとなく理解できても
具体的に何をすればよいのか分からないと感じる方も多いように思います。
今回は、自然治癒力の向上の手助けをする生薬である「上薬-じょうやく-」についてご紹介したいと思います。
漢方の「上薬」という考え
漢方では、中医学最古の学術専門書である『神農本草経(シンノウホンゾウキョウ)』には、生薬を上中下の三つに分類して紹介してあります。今日、ご紹介の「上薬」に分類される生薬は、次のように定義されています。
「生命を養う目的のものである。無害で長期間服用しても副作用はない。これらには身を軽くし、元気を益し、老化を防ぎ、寿命を延ばす薬効がある」と。
つまり、自然治癒力を高めて健康でいるために、長く続けて飲んでもよいものである、ということが書かれています。
上薬の中の「最上薬」
コロナ騒動で不安が蔓延する中、治療薬や予防薬も確立されていない現状で、私達が今すぐにでも出来ることは
感染しないように予防することがまず一番です。
具体的には、三密を避け、なるだけ家で過ごすこと、手洗いやうがい、消毒の徹底などがあります。
この他に、どんな不調でも自身の体力や自然治癒力が低下していると、病気に罹りやすかったり、重篤化してしまう可能性が高まるので、自身の自然治癒力を向上させていくことも、予防の他に出来ることのひとつだと思います。
最近は、自然治癒力を上げる為に、漢方では何がいいのか?というご質問を度々頂きますが
どうしても、ご不安から「これさえやっていれば大丈夫。」という安心感が欲しくて「特効薬」的なものを求めてしまう心理が多くの人にあるようです。
免疫力や自然治癒力を高めるのに「特効薬」は残念ながらありません。
ですが、不安な気持ちのままストレスを溜めておくことこそ、自然治癒力を低下させる要因のひとつですので、
自然治癒力の向上の手助けになる生薬の上薬で、その中でも特に「最上薬」とされているものをご紹介致します。
- 霊芝(レイシ)・・・「猿のこしかけ」とよばれる菌類(きのこ類)の生薬。自然治癒力を高める生薬とし有名です。
- 田七人参(デンシチニンジン)・・・血液をよくする(正常化)生薬と考えられ、血液サラサラにするということで話題にもなりました。
- 冬虫夏草(トウチュウカソウ)・・・虫に寄生するキノコで、薬膳料理などにも高級食材として使われる生薬です。希少な生薬で価格が高騰することもあります。特に、肺など呼吸器系の抵抗力を増すといわれています。
- 枸杞子(クコシ)・・・「クコの実」としてスーパーなどでも、たまにみかける身近な生薬です。特に「目」にいいといわれています。美肌効果、美容効果などで女性の間でブームになりました。杏仁豆腐の上に乗っている赤い粒がクコの実です。
上記の4つの生薬は、上薬の中でも、更に効果の高い『最上薬』と呼ばれる生薬で、自然治癒力の向上をサポートする力が上薬以上にあるとされています。
ですが、「これさえ飲めば大丈夫!」というものではなく、まずは規則正しい生活を送ること、食事の乱れや運動不足など自分の生活習慣に向き合うことが何よりも大切です。
漢方つむぎ堂では、現在お悩みのことや身体の調子について、しっかりとお伺いさせていただき、お伺いさせて頂いた体質や症状などから、お客様にぴったりのお薬をお選びさせて頂いております。
自然治癒力を高めるためのお薬のご相談も承っております。
まずはお気軽にご相談ください。
漢方つむぎ堂の漢方相談について
巷にはたくさんの健康法が溢れています。
水分1日2ℓ、ロカボ、岩盤浴、バナナダイエット、スムージー、生食主義、熱めのお風呂に入るなど、数えきれない程存在します。
テレビや本で紹介されていたものであっても
水分をため込む体質の方が1日に2ℓの水分を摂ると、逆に調子を崩しますし
バナナは身体を冷やすので、寒がりの方や低体温の方にはあまりお勧めできません。
本当に合った健康法を知る為には、まず自分の体質を把握することが大切です。
漢方つむぎ堂では、ただお薬をお選びするだけではなく
お客様のお悩みと体質に合わせた漢方薬や食事、運動などの養生のご提案をさせて頂いております。
また、漢方のご相談だけではなく、簡単な体質チェックも行っておりますので
まずはご自分の身体に少しだけ向き合ってみられませんか?
体質チェックは、10分程度でどなたでも行う事が出来ます。
ご予約の方が優先となりますので、事前のご予約をお待ちしております。