お知らせ


漢方つむぎ堂の小倉駅前店、相談員の江藤です。

漢方薬と聞くと
何を思い浮かべますか?

「葛根湯」「小青竜湯」など
皆さんにも馴染みのあるものも多いと思います。

また「効き目がやさしい」などのイメージもお持ちかもしれません。
今回は漢方薬がどんなものなのか、詳しくご紹介いたします。


漢方薬は自然のものから作られている


漢方薬は植物、鉱物、動物などの自然のものから作られた生薬を組み合わせて
作られています。

中国から日本に伝わったのが始まりで、
日本人の体質や土地、気候などに合わせて、日本独自に発展したものです。

民間薬と漢方薬との違いは?


ドクダミやジュウヤク、ヨモギなど、おばあちゃんの知恵袋のようなイメージがあるかと思います。民間薬とは、単味で使用されることが多く、昔からの経験や言い伝えで用法、容量など細かく決められたものではありません。

一方、漢方薬は医学書に基づいて「証」(体質)にあわせて、数種類の生薬を調合されているものです。「証」(体質)に合っていない場合は、調子が悪くなることもあるので、ぜひ専門家に相談されることをオススメしています。

ちなみに構成生薬で一番少ない漢方薬は
足のつりなどに使われる「芍薬甘草湯」=芍薬と甘草の2種で構成されています。


煎じ薬と粉剤(エキス剤)、錠剤との違いは?


漢方薬には煎じ薬、エキス剤、錠剤などさまざまな製剤があります。

煎じ薬は生薬をじっくり煮出したものです。
手間をかけた分、効果も一番高いです。

またその煎じたものを乾燥させ粉状にしたものが粉剤(エキス剤)
固形に固めたものが錠剤です。

効果は煎じたものより劣りますが、
持ち運びに便利だったり、飲み忘れにくいという利点もあります。

どうやって煎じる?



土瓶かホーローやステンレスのふた付のお鍋を用意します。
※土瓶の方が熱伝導率も高く、抽出もしっかり出来ます。

1包に対してお水500mlを入れ沸騰させます。

沸騰したらふたを取り、トロ火で約30分煮詰めていきます。

時間がたったら火を止め、煎じ袋を取り出します。

出来た煎じ薬を一日2~3回に分け
食前、または食間に服用します。
(空腹時の方が効果が高いと言われています)

保管は冷蔵庫です。
飲むときは人肌程度に温めてから服用します。

煎じている時の香りも効果を感じる一つ。

ぜひその時間もご自身のお身体作りの時間と思って大切に過ごしてください。


生活スタイルに合わせて

いかがでしたか?
煎じてお飲みいただくことが一番オススメではありますが、
漢方薬もさまざまあり、生活スタイルに合わせて取り入れることも可能です。

日頃の養生をしても風邪を引きやすい
疲れやすい、冷えて眠れないなどのお悩みの方は漢方で体質改善して冬を元気に過ごすお身体作りをされませんか?

漢方相談は症状や体質など詳しくお伺いしますので、初回は40分~1時間程度お時間をいただいております。ご予約の方が優先ですので、お近くの店舗にお気軽にお問い合わせください。

次回は、北九州市八幡東区にある平野店のスタッフからお届けします。